一流ビジネスパーソンへの道!

働きがい改革により生ぬるい労働環境になった昨今においても、一流のビジネスパーソンになるべく様々なビジネススキルを習得していく。

要件定義は『漏れなく』、『ムラなく』、『文句なく』

<参考にした書籍>シンプルに結果を出す人の 5W1H思考

 

現在担当中の案件で、お客様と紙でやり取りしている事務をダイレクト化する案件を担当することになった。要件定義のために事務の担当者にヒアリングを実施したが、後から初めて聞く内容が何回も出てくるような状況が続いたため、何とか事務の内容を漏れなく、的確につかむことができないか考えていた。

 

その時、過去に読んだ当書籍の内容が活用できるのではないかと考え、ヒアリングシートを以下の要領で作成してみた。

WHY:なぜ実施しないといけないか(背景・経緯を確認)

WHO:誰が実施するか(担当者、担当所管を確認)

WHAT:何を対象に実施するか(対象条件を確認)

WHEN:いつ実施するか、いつまでに実施しないといけないか(実施可能期間を確認)

WHERE:どこの機能で実施するか(実施機能を確認)

HOW:どのように入力するか(具体的な入力内容を確認)

HOW MANY:実施頻度はどれぐらいか(事務負荷を確認)

HOW MUCH:実施時間はどれぐらいか(費用対効果を確認)

 

ヒアリングシートでは5W1Hに、定量効果および、予算・開発期間が限られた場合に備えてシステム対応の優先順位を判断するために「HOW MANY」と「HOW MUCH」の2Hを追加し、5W3Hとした。

上記の確認項目に対し、事務のトリガーとなるインプットと、アウトプット(データベースの更新仕様や、帳票の出力内容)欄を設けたヒアリングシートを作成して事務の担当者に記入をお願いすることにした。

 

一覧形式で作成することで、現行事務の漏れをなくし、入力項目を設定することで記載内容のムラをなくし、一覧に記載した内容しかシステム化の対象にならないということを事務の担当者に念押しすることで、後から文句を言われないようにガードを張っておいた。

新規事業のアイデア出しには、オレンジを〇〇して均等に分ける発想が必要!?

<参考にした書籍>ずるい考え方 ゼロから始めるラテラルシンキング入門

 

事業部内で大型案件が収束することに伴い、新しい収益源を得るために新規事業のアイデア募集が行われた。新規事業といっても、今までの業務の延長線の提案ぐらいしか思い浮かばないという人も少なくないだろう。

 

そんな中で参考になりそうな書籍が、このずるい考え方だ。タイトルだけ見ると卑怯なやり口のようにも思えるが、ちゃんとラテラルシンキングについて書かれた本だ。

 

ラテラルシンキングとは?

ロジカルシンキングが垂直展開(物事を掘り下げて考えていく方法)に対し、ロジカルシンキングでは水平展開していく考え方だ。例としてよく挙げられるのが13個のオレンジを3人で均等に分けるにはどうしたらよいか?という問題だ。

重さで均等に分ける、ジュースにして分けるというのは有名だが、この書籍の中ではもっとぶっ飛んだ方法が記載されており、初めの方は「さすがにその方法は…」と思う内容だったが、そもそも新規事業とは世の中に存在しない新しいサービスを生み出す必要があるため、論理的思考では決して思い浮かばないものであると思い知らされた。

 

当書籍では水平思考するための手法がいくつか紹介されており、身近にラテラルシンキングで生まれた事例や、ある課題に対しどのように対応したか?といったなぞなぞ形式でもいくつか事例が紹介されているので、あっという間に読み終えることができた。

 

新規事業の検討をされているような方は、是非当書籍を一度読んでみていただきたい。