<参考にした書籍>シンプルに結果を出す人の 5W1H思考
現在担当中の案件で、お客様と紙でやり取りしている事務をダイレクト化する案件を担当することになった。要件定義のために事務の担当者にヒアリングを実施したが、後から初めて聞く内容が何回も出てくるような状況が続いたため、何とか事務の内容を漏れなく、的確につかむことができないか考えていた。
その時、過去に読んだ当書籍の内容が活用できるのではないかと考え、ヒアリングシートを以下の要領で作成してみた。
・WHY:なぜ実施しないといけないか(背景・経緯を確認)
・WHO:誰が実施するか(担当者、担当所管を確認)
・WHAT:何を対象に実施するか(対象条件を確認)
・WHEN:いつ実施するか、いつまでに実施しないといけないか(実施可能期間を確認)
・WHERE:どこの機能で実施するか(実施機能を確認)
・HOW:どのように入力するか(具体的な入力内容を確認)
・HOW MANY:実施頻度はどれぐらいか(事務負荷を確認)
・HOW MUCH:実施時間はどれぐらいか(費用対効果を確認)
ヒアリングシートでは5W1Hに、定量効果および、予算・開発期間が限られた場合に備えてシステム対応の優先順位を判断するために「HOW MANY」と「HOW MUCH」の2Hを追加し、5W3Hとした。
上記の確認項目に対し、事務のトリガーとなるインプットと、アウトプット(データベースの更新仕様や、帳票の出力内容)欄を設けたヒアリングシートを作成して事務の担当者に記入をお願いすることにした。
一覧形式で作成することで、現行事務の漏れをなくし、入力項目を設定することで記載内容のムラをなくし、一覧に記載した内容しかシステム化の対象にならないということを事務の担当者に念押しすることで、後から文句を言われないようにガードを張っておいた。